2005.04.10

医療関係へ

便秘について
パーキンソン病では便秘に悩む人が多い。
病初期からみられることが多く、通常は長期になるにつれ増悪する。

パーキンソン病に多い便秘の原因

1、食事の量が少なくなる

2、身体を動かさなくなる

3、肛門括約筋の緊張が亢進する

4、腸管の自律神経が傷害され食物の通過に時間がかかるようになる。

5、抗パーキンソン病薬の副作用

などがある

便秘は抗パーキンソン病薬の腸管からの吸収を妨げるのでパーキンソン病本来の管理の上からも便秘を改善することは大切である。

早期の便秘は抗パーキンソン病薬が有効なことが多い。

便秘の対策
1、十分な水分補給をする。(1日1リットル以上)―便が硬くならないように

2、野菜類を多くした食事、繊維質を多くする。たんぱく質は少なめに。
生野菜より温野菜や果物がいい。
食物繊維の多い食品 −繊維質を1日20g以上取る。

3、ヨーグルトは腸内の有益な細菌であるビフィズス菌の繁殖を促す。

4、起床時に冷たい水や牛乳をコップに1杯くらい飲む

5、適度な運動や体操を毎日10〜15分間するようにする。
身体を動かすことによって腸管の動きも活発になる。

6、定期的な排便の習慣をつける。便意がなくてもトイレに行くようにする。
朝食後にトイレにいくようにするとよい。
便意があったら我慢しない。

7、腹部のマッサージ(「の」の字を書く)
おへそからまっすぐ下に下がり、右下〜上へ〜おへそ〜左下へと大腸の走行に沿ってゆっくりマッサージする。

8、温湿布をする。下腹部を暖めると腸の動きが活発になる。

穀類 米(特に玄米)、麦、雑穀、そば、オートミール
いも類 さつまいも、じゃがいも、さといも、こんにゃく、とろろいも
豆類 大豆、おから、納豆、煮豆
果物 柿、バナナ、りんご、いちご、いちぢく
野菜類 ごぼう、れんこん、にんじん、ほうれんそう、かぼちゃ、ブロッコリー、小松菜 
きのこ類 しいたけ、えのき、しめじ、なめこ、まいたけ、マッシュルーム、エリンギ
海藻類 わかめ、こんぶ、ひじき、のり

薬物治療
便通が最低1日おきに以下になったときに開始するのが一般的であるが、主治医とよく相談して下剤の種類や飲む回数を決めるのがよい。

●緩下剤------排便の間隔が長くなりすぎると一層排便が困難になるので、3日間排便がなければ下剤を使用する。

プルセニド、アローゼン------腸粘膜を刺激して排便を促す。服用後8〜12時間で排便がおきる。

ラキソベロン------大腸粘膜を刺激し、腸の運動を促す。また、腸の中で水分が身体に吸収されるのを阻止する作用もある。錠剤と水薬があり、水薬は数滴から数十滴を水に溶かして服用するため、微調節が可能。服用して7〜12時間後に排便がおきる。

酸化マグネシウム------便をやわらかくして、排便しやすくする(腸の中で水分が身体に吸収されるのを阻止するため、便に水分が多くなる)。

センナなどを就寝前に服用する。改善の見られないときには毎食後に服用する。

●自律神経刺激薬------消化管の蠕動運動を促進する(ナウゼリンなど)
●抗コリン剤(アーテンなど)は便秘を悪化させるので減量する。
抗うつ剤のなかにも便秘を悪化させるものがある。
時に麻痺性イレウスを引き起こすことがあるので注意が必要である。
●原稿担当●Sophia

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