2001.08.01 デザイン変更

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あまり報告されていないさまざまな症状

身体機能について  精神的な問題

パーキンソン病の症状は多様であり、患者同士の間でも理解が困難なことがあります。
社会生活をするうえでは病名だけでなく、4主症状以外の症状も多くの人に知ってもらって、周囲の偏見を取り除くことが必要です。 (4主症状とは、振戦、無動、固縮、姿勢反射障害をいいます)
 病気による症状の理解がないと、周囲及び患者自身も患者の怠慢・不注意・意欲の欠如・危険な人などとみなしがちです。

身体機能について

書字障害
小字症はよく言われているが、それ以外にも無動又は不随意運動のために判読不能の文字になることが多い。

マウス操作困難
ダブルクリック、ポインターの位置合わせなどが困難なことが多い。またキーボードタッチにも支障をきたすことが多い。

尿意
尿意を頻繁に感じることが多い。尿意があると我慢できずに失禁してしまうことがある。

二重視点
視点が2段になり見にくい。

紙類の取り扱い困難
動作が遅くなること、指先の細かい動きができにくくなることなどにより紙をめくったりすることが非常に困難になる。

腰痛
医師はパーキンソン病の症状として認めないことが多い。クスリの効果が低下してくると腰痛を感じることが多い。姿勢保持のために膝を曲げて立つことや不自然な歩き方が腰に影響する。

二つのことを同時に行うことができない
例えば歩きながら定期を出したり、財布からお金を出したりができない。仕事でいくつもの懸案を同時に手がけて処理しようとすると、混乱による停滞・間違いのために余計に時間を消費することになる。

腹式呼吸ができない
腹筋に慢性的に力が入っていることが多く、ゆったりとした腹式呼吸ができない。また呼吸が浅く速くなりがち。

性機能障害
男性ではインポテンツ。あまり知られてないようであるが夫婦間では重要な問題になる。女性では生理不順、生理前のパーキンソン症状の悪化など。

睡眠障害
寝返りが打ちにくいため、身体が痛み目が覚めやすい。上掛けの布団などが重く感じられる。身体に慢性的に力が入っていて身体をゆったりと伸ばせない。また睡眠発作で眠気を感じずに突然眠ってしまうこともある。

疲れやすい
ジスキネジア、無動などのために慢性的に身体に力が入っていて疲れる。
精神的な問題

精神的混乱に陥りやすい
特にせかされると混乱する。

小心
必要以上に緊張することが多い。また緊張すると力が入り、震え・不随意運動が強くなり余計にうまくいかない。多数の人と会うのは苦手になる。

選択視野が狭い
身体の状態がつらいと安易に判断・選択してしまいがちになる。

健常者との議論が難しくなる
スピードが遅くなるので、相手が待ってくれないと議論できない。相手が勝つことに執着する場合も議論を避けがちになる。興奮すると身体が震えるので健常者との議論は避けてしまう。

会話の障害
声が小さく不明瞭。即座に声がでない。意識しないと表情が乏しいために意欲がないまたは怒っていると誤解される。人前でまとまったことを話そうとすると頭がフリーズする(固まって真っ白状態になる)。

注意力の低下
立つ・歩くなどの簡単な動作に神経を使わなくてはならないので他に気を配る余裕がない。身体が動かないと確認作業ができず、忘れ物が多くなる。

記憶の低下
思考速度が遅くなり、それに伴って記憶を呼び起こす速度も遅くなる。老人のパーキンソン病患者では痴呆を伴うこともある。またくすり(特にアーテンなど)の副作用として記銘力障害がでると言われている。

焦る気持ち動作が遅くなるのでどうしても焦る気持ちが出てくる。焦ると余計に動きも悪くなり、混乱の元になる。
●原稿作成協力者●HIROさん/●原稿担当●よしこ

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