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2001.08.01 デザイン変更

[1007] パーキンソン病と本態性しんせん

以下の情報は National Parkinson Foundation からです。
NPF医学部長エイブラハム・リバーマン医師/著

イントロダクション

 「震えはすべてがパーキンソン病か」という質問をよく受ける。
震せんの中で一番多い原因は本態性しんせんというもので、パーキンソン病ではない。
本態性しんせんは米国では一千万人の人が本態性しんせんによる震えの症状を持っており、その数はパーキンソン病患者の十数倍に上る。

  本態性しんせんは、良性本態性しんせんとも呼ばれ、通常、身体が著しい障害を持つほどには進行しない。本態性しんせんは、その症状を持つ人の約50%に、家族にも同じ症状を持つ人がいる.。

本態性しんせんの特徴

本態性しんせんは、一定のリズムを持った震えと体の一部分の震えを特徴とする。その震えは、手が弧を描くように動き、左右同じように震える。パーキンソン病は、震えが体の左右一方の側から始まるのでこの点で本態性しんせんとは異なる。

 本態性しんせんの震えは、親指から震えが始まるパーキンソン病と違い、人差し指、くすり指、中指、小指の順に震えが広がっていき、パーキンソン病の震えに比べてあまり目立たない。
本態性しんせんは、時間が経過しても震えの振幅も震えの程度もほとんど変わらない。
 また、本態性しんせんの場合、震えが頭部に見られるケースもあるが、足がこの病気のために震えることほとんどない。体の同じ側の足と腕に震えがある場合は、パーキンソン病の可能性が高い。

 本態性しんせんは高齢になるにつれ発症頻度が高くなる。この症状は全人口の100万人につき4,000人から40,000人いるといわれるが、60代以上の人の場合は、100万人に13,000人から50,000人に増える。若い人でも本態性しんせんになる場合がある。

 本態性しんせんの人の中にも、震えのために細かい仕事ができなかったり、字が書けなかったり、コップの水がうまく飲めなかったり、ひげがうまく剃れないなど、パーキンソン病の人に似た症状が出る場合もある。また、パーキンソン病と同じように不安を感じると、症状が悪化する傾向がある。

パーキンソン病の特徴

  • 足、腕のいずれかの筋肉の固縮
  • 足、腕のいずれかの震え。震えは手の震えが特に特徴で、手を休めている状態でも震えが見られる。しかし、パーキンソン病の人の30%には震えの症状はない。
  • 手、足を使う動作が著しく遅い。
  • 姿勢が不安定。体の位置を素早く変えることが困難。つまずいた場合、姿勢反射が正常な人(パーキンソン病でない人)であれば、転ばないように、自動的に体の位置を調整することができるが、パーキンソン病の人の場合、姿勢反射が機能しないため、姿勢の適切な調整が行われず、つまずくとそのまま倒れることがある。
原稿担当●TOMOKO

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