2003.09.06 up

脳深部刺激術(DBS)の体験記のトップへ

心のケア−患者の立場から by たわごと

DBSを受ける前にこころがけること

DBSを受けようと考えたとき、患者は症状が悪くて病気のことや手術に対して不安がいっぱいである。患者自身も十分に気持ちの整理がついていない場合が多いように思われるので、家族やケアする人は患者の気持ちを理解し、また患者の意見を尊重し、患者とともにDBSについての正しい知識を得る努力をしてほしい。

DBSは頭部の手術でしかも局所麻酔で行われるため、患者がDBS手術に恐怖心がわくのは当然である。オンのとき(薬が効いているとき)はまだ薬で調整が可能だと思って手術の決心がゆらぎ、オフのとき(薬が効いていないとき)はもうDBSしか残された手段はないと思い手術を決心すると言う具合に症状と共にめまぐるしく考えが変わることが多い。一時的な感情にとらわれることなく、冷静に自分の症状や薬の効き具合などを考慮し手術についての的確な判断が必要である。

DBSがパーキンソン病のどういう症状に効くのか?またその症状はどのくらい改善するのか?どのくらいのリスクをともなうか?など自分が知りたいことをはっきりと主治医に聞くことが大切である。

現在自分が困っている症状は何かということを自分で理解し、それを主治医に説明すること。その際、患者の訴えと医師の捉え方に差があることが多いので、その点を十分に考慮しできるだけ具体的に説明するように心がける。

主治医の説明を受けたり、自分自身で情報を集めたりして納得した上で手術に臨むようにしたい。


DBSを受けた後のケア

術後の辛い時期の乗り越え方

術後すぐに症状が改善するわけでなく、その後の調整によって徐々に改善をみるのであせらないこと。

手術直後に一時気持ちが高まり“ハイ”になることがあるが、それは一時的なもので、その後落ち着くものである。

術後に症状の改善があまりみられない場合、本人のショックは大きく、そのために虚勢をはったりすることがあるが、周囲の人はできるだけそっとしておいて症状のことにはあまり触れないようにしてほしい。ただし、幻覚・妄想などの精神症状が出た場合には正確に捉えて対処しなければならない。

刺激の調整だけでなく、薬の服用や生活環境も含めて症状の変化を観察するようにする。
睡眠時間を十分にとり、疲れがたまらないように注意することも症状の改善につながる。

DBSによってパーキンソン病が完治するわけではないので、手術後にそれまでになかった症状が出てくることも当然ありうる。手術後に残った症状や新たに出てきた症状を気にして不満感を持つのではなく、術前の症状と比べてDBS手術の結果を総合的に判断することが必要である。
2003.09.06

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