2005.4.16up

パーキンソン病とパチンコ依存症

 私にはパーキンソン病を患って10年ほどになる58歳の父がいます。きちんと通院し薬を服用していますが、残念ながら病状は進行しているようです。銀行員で、真面目を絵に描いたような善人であった筈の父が、発病してからというものパチンコに狂うようになりました。多額の借金が発覚し、私と姉・母に糾弾されるたびに「もう二度としない」と誓うのですが、1週間もしないうちにまた繰り返すのです。 くるしみのあまり自暴自棄になっているのであろうと思っていたのですが、ひょっとして薬のせいということも考えられるのでしょうか?パーキンソン病患者はうつ状態になりやすいと聞きました。それを改善するための薬を飲んで、躁になるとパチンコ店に足が向いてしまうのでしょうか・・・。 このままでは父をどんどん嫌いになって、手を差し伸べることができなくなってしまいそうです・・・。(ね)

フランスのメーリングリストからの情報をまとめた資料の中、昨年の2月の日付で同じようなパーキンソン病患者の報告がありました。今までギャンブルなどやった事のなかった人がギャブルで財産を使い果たしたという。その患者の医師はCLELANCE(日本ではペルマックスだとおもいます)が原因だと言ったとかいてありました。その後何人かの同じような経験をしたという人たちの告白があり原因としてはペルマックスあるいは同類のドーパミンアゴニストと他にもいるさまざまな要因が絡んでいるようです。そうなった場合は直ちに医師につげ、薬の調整をし、必要な場合はカウンセリングをうけることが必要だと書いてありました。ご心配なく、告白した人はみんな立ち直っていました。でも気づいた時の本人の気持は自己嫌悪に陥り、後悔の念がおおきく、ずたずたです。どうぞお父様が立ち直られるまで手をさしのべ続けてください。 (i)

 パチンコに「狂っている」ということですが、どの程度の頻度と時間と資金での判断なのでしょうか。退職され、収入源もたたれ、生活費に事欠く中で、パチンコに月10万も使ってしまっては、御家族の心配もさぞかしとうなずけます。でも、生活に支障を来さぬ範囲でなさり、パチンコ店内の喧噪の中に身を置いて、忘我の境地を味わいながら、癒されておられるのだとしたら、御家族も共に喜んでいただけないでしょうか。現在のパチンコは純粋に確率変換によりコンピュータ管理されていて、どの台もほとんど確率は変わらないのだそうです。ということは、誰かが先に大当たりしてしまったあとに座ると確率は低くなり、逆に同じ台でうち続けるほど確率は上がることになるのだそうです。そうなると、当たりの出るまでやれる根気と、資金と時間のある人が、パチンコマニアになるのでしょう。お父上の勝率はかなり高いのではありませんか。ただ、パチンコ店内での時間が、癒される時間であっても、他人とのかかわりを絶っての個の時間ですね。(S)

 資料を提供したParklisteでボランディアで支援活動をしていらっしゃる神経内科医のクロード・マンジュ(Claude Mange)さんに治療方法などを伺ってみました。
「賭け事に大金を投じるという問題は特にパーキンソン病とその治療の過程で起こりうる問題として知られています。実際パーキンソン病そのものよりもドーパミンアゴニストが原因と考えられるようです。プロモクチプリン(パーロデル)とロピニロール(日本ではまだ発売になっていません)が比較的こういった副作用を起こしやすいといわれています。(ペルマックスではありませんでした)治療としては問題となっているドーパミンアゴニストをやめて、ひつようならば他のドーパミンアゴニスト(pramipexole あるいはPerigolide(ペルマックス))に変えるか、あるいはドーパミンアゴニストなしでL-ドーパだけで治療する。同時に心理カウンセリングを受けるのが望ましい」
というお返事を戴きました。他の薬は関与していません。(i)

私もパーキンソン病で恐らくお父様以上のギャンブル依存症であったと思います。ネコさんのお話と同じようにえらい迷惑を家族にかけてしまった。最初は病気の憂さ晴らしにいっていたが、そのうち依存が成立し、憂さも何もかも感じないのに狂ったように朝から晩までパチ屋にいりびたるようになり散財してしまった。自分でもなおそうとして自助会などにもいったし、ネットサイトも探して勉強した。が結局結論として本人の自覚と家族の協力が必要でした。私の場合は歩行障害により気軽にいけなくなり、行く回数が減り、おさまりつつあります。恐らくお父様も本当は止めたいと思っているのでしょう。でも病気に対する不安から本来の自分を見失っているのではないでしょうか。障害を持って...生きて行くのは、場合によってはかなり辛く感じることもあると思います。パ病は中途で起きる障害だし、薬のオンオフが生じるとオンのときは何でもできると思うし、オフの時は何にもできない。一日の中で何度も絶望のふちに立たされてしまう。自身の甘えと思うが誰もがテレビにでてくる明るい障害者のようになれるわけでもないし、そうなれる時間は10年かかるばあいだってあると思う。パちにのめり込むと時間と金と信頼を失うが、家族がなじり、孤立化させると余計のめり込むと思います。だって金さえあれば一切のことを保留してそのままの状態で時間が過ぎて行きますもの。つまり嫌なことも不安なこともパチンコをしている間は消えてしまうのだから。お父様を救う方法は一つだけアルト思います。本来のお父様は本当はパチンコにのめり込むような人ではないことを家族全員が思っていることを伝え、病気や薬のせいで今は克服しずらいことを理解してあげることだと思います。そして、その上で止めてもらうよう御願いしたらどうでしょうか。(W)

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