2005.4.16up

患者による患者支援の試み

  最近、英政府は、パーキンソン病などの長期間の療養を必要とする病気を持っている人たちが、自分たちの自尊心を培い、他の患者さんを励ましていけるような方法を系統的に学ぶ「Expert Patient Programme」を開始しました。このプログラムはもともと米国で約20年前に始まりました。
 このプログラムでは心臓病や癌、関節炎などの慢性病を持った人が、急激な痛みをどのように克服するかとか、疲れに対処する方法、福祉サービスをどのように利用すればいいか、病気による精神的な影響をどのように克服するかなど、これまで医療関係者や福祉関係者がカバーできなかった部分を患者自身が学び、今度はその患者さんがそこで学んだ方法を他の患者さんに指導するというものです。
 英国政府は、慢性病の患者さんが長年培ってきた病気に対する経験がまだ十分に活用されていないことに注目してこのプログラムを立ち上げました。研究によれば、単なる医療の受け手だけになっているのは健康上もよくないそうです。(これは余裕のある人の場合だけ。)長期的な病気との付き合い方を学ぶのはその病気を長く患っている人から学ぶのが一番とか。そしてそのような病気のベテランの人を正しい方法で訓練すれば、その人自信の生活能力が向上し、じしんにつながるそうです。
 英国よりも早くこのプログラムを行っている米国では、このプラグラムの元で多発性硬化症の患者さんを訓練したところ、症状の軽減に加え、人生への満足度が増加、お医者さんとの関係も改善したそうです。
 英国政府は、患者団体と協力し、このプログラムの推進をおこない、慢性病の患者のケアに対し、患者自身が積極的に参加できるような形を作って生きたい意向です。しかしその根底には医療関係者を軽視するのではなく、逆に彼らとの積極的で密接な協力を目的にしています。 2001年、英国政府は全国26の地域で実験的にこのプログラムを開始しました。そして政府は2004年から2007年に全国の公立の医療機関でこのプラグラムを実施しようとおもっています。
 英国や米国のものがすべて良いとは限らないけれど、日本の患者さんには若年性の方が少なくないので若い方に他の患者さんのリーダーになれる方が多くいらっしゃるように思います。 (T)

  患者によるピアカウンセリングが、症状の完全や生活の質向上に効果が得られると、以前から主張してきた私には、英米のこのご紹介記事に、我が意を得た思いで興味深く拝読しました。日本の医療関係者の中でも、ピアカウンセリングの効果を重視する意見を持っておられる方もおいでです。看護・介護・福祉・ヘルパー・ケアマネージャ・保健師等の中にも患者同士のピアカウンセリングを高く評価する方がいらっしゃいます。
 患者という当事者は、病気の治療の当事者とはまったくことなる病気の主体者としての体験を共有する当事者同士です。精神的にも病に立ち向かう同士的な心の絆が生まれます。お互いに支え合うに、お互いに貢献し合うことにより、自ずから生きることへの自信や誇りが生まれます。これらの精神作用は、病と対峙する上でプラス効果を発揮するのは必定であろうと思っています。日本でも、このホームページはじめインターネットでの患者間交流を生かし、ピアカウンセリング・プログラムの開発を早速始めましょう。すでに機能障害者のピアカウンセリングは、東京・八王子のヒューマンケア協会では、そのプログラム開発を広めるために、ピアカウンセラーの養成講座を開いています。固定した機能障害者と進行する難病患者では、共通する部分もあるでしょうが異質の事柄もあるでしょう。先駆者に学び、パーキンソン病患者のプログラムを開発しようではありませんか。まずは我々が、このホームページやインターネットの交流の中で得た、自分自身の療養生活上にプラスになったと思える事柄を、具体的に出し合ってみませんか。 (S)

 はじめまして。 もう引退の身ですがお世話になっているデイケアで、私の出来ることを 邪魔をしない程度に密やかにしています(現役時代はウツのカウンセラー)。人手が足りないので少しは役に立っていると思えます。そして自分自身も張りがでて 生きがいになっています。とても必要な事と実感しています。応援しています。(e)

Apple カフェへリンク  感想をお聞かせください

AppleHome