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Appleおよび「パーキンソン病癒しを求めて」の掲示板から過去ログ

最終更新日:2014.08.10 

ES細胞の移植手術にゴーサイン(英国発)


英下院で今日、胎児の幹細胞の病気治療への使用を認める法案が圧倒的大差で可決されました。この可決により、最も恩恵を受けるのはパーキンソン病だとも言われています。実際どの程度の恩恵が期待できるかは今後さらに詳しく報道されることと思われます。
一番の注目すべき点は、患者の議員への説得攻勢がなければ、否決されていただろうということです。患者が議員を教育し、この治療法が人類の恩恵になることを納得してもらい、反対から支持に姿勢を転換させる大きな力となったのです。英国の動きの意味するところは大きいです。
この議員説得の仕掛け人は、友人のパ病患者Aさんです。Aさんは数年前、新聞にこの問題で「形のない胎児の人権を言う前に、今生きている者の生きる術を与えて欲しい」とES細胞の移植技術の推進に尻込みしている政府を批判しました。
この記事が英リサーチ推進患者グループ「SPRING」を奮い立たせ、パ病協会を含めた難病組織全体の運動に盛り上がっていきました。彼女は前回のSPRINGの会議でみんなから大きな賞賛の拍手を受けました。「患者がやらなければ誰もやってくれないのよ」というのがAさんのきまリ文句。英国のパーキンソン病患者の将来が、彼女の新聞の投稿で変わろうとしています。
(と)
 
これはP病関係者にはすごいニュースです。Aさんの積極的な姿勢はすばらしい。日本の片隅からも拍手を送ります。倫理的な問題もいろいろ挙がってくるでしょうが、イギリスでは議論も深まりそうですね。やっぱり イギリスは面白いかな。
(k)
 
BBCの下記の内容では、私がAさんから聞いた内容と幾分違います。ゴーサインというより、研究上fはOKだということ。でもゴーサインなのかしら。日本ではこの点では、もう合法的にもOKなのでしょうか。
英国では今回、「胎児の医療研究目的の利用に関する法律」の修正案可決により、これまでの不妊治療に加え、病気治療の研究にも胎児を使うことが新たに認められたことで、法律的には倫理的問題はクリアされたと聞いていますが。
<a href="http://news.bbc.co.jp/english/sci/tech/newsid%201978000/1078639stm">
http://news.bbc.co.jp/english/sci/tech/newsid%201978000/1078639stm</a>

 ただ気になるのは、今日の海外MLで、重度のパーキンソン病患者には効果が期待できないようなことが書いてあったのですが、、、。
(と)

 

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ES細胞研究 アメリカの報道から

 米国ではこの一ヶ月の間で、ES細胞の研究に関する記事が、新聞や雑誌で目立って多く取り上げられるようになりました。ニューヨーク・タイムズ紙も連日、ES細胞研究に関する記事が何かしら載っています。

 これは、ブッシュ大統領が、この7月末までにはES細胞の研究に連邦国家予算を使うことを承認するかどうか、結論を出す方針を受けてのことです。ブッシュ大統領は自身の支持率の低迷もあって、この問題をかなり慎重に検討しているようです。決定を前にして賛否双方の意見や要望が出されています。

 17日には議会の公聴会で賛否両論、不妊治療を受けた人からの反対論、糖尿病、パーキンソン病の患者からの承認を求める意見が出されました。

 また、記事が増えているのは、こんな中、注目すべき2つの発表があったからです。
一つは7月11日にヴァージニア州のJones Instituteでは、始めから研究用のES細胞を作る目的のため有償で提供された卵子、精子からES細胞を作り出したとの報道がありました。

 これに関しては、以前から「実際の研究現場では報道されているよりもずっと進んでいるのではないか」というニュアンスの記事もみられ、マスコミのほうからかなりの圧力があって発表されたようです。昨年の10月頃から、一部の研究者の間では、この話は知られていたようです。

 もう一つは翌7月12日にマサチューセッツ州ウォーチェスターの研究所が、クローン技術を使ってES細胞を作っているという報道がありました。
こういった報道もありブッシュ政権はこの問題をどう解決していくか、かなり苦慮しているようです。ブッシュさんの姿勢を決めていく上で最重要なアジェンダになっています。

 今週号のタイム誌がよくまとまっているのではないかと思います。こちらをご覧下さい。
http://www.time.com/time/2001/stemcells/ (k)

 ヒト胚はヒトかヒトではないか、それが問題だ(浪速のシェークスピア)

 ES細胞の研究が進むことは、病気に苦しむ患者とその家族にとっては朗報なのですが、そのためだけに卵子を有償で手に入れES細胞を作るとなると、考え込んでしまいます。生命倫理に関する議論が未成熟な中で、これまでは不妊治療を目的として産生されたヒト胚のうち使われなかった胚、つまり余剰胚のみが用いられてきました。それすら、不妊治療の当事者からは嫌悪感が寄せられています。不妊治療を目的としていたかどうかだけの違いで、医学的な手順は何ら変わりがないのでしょうが、生命に関わることだけに、その目的が重要なのでしょうか。

 それ以上に「ヒト胚は生命か」という哲学的な問題を避けては通れません。4月に総合科学技術会議に答申された「ヒトES細胞の樹立及び使用に関する指針」でも、「ヒト胚が人の生命の萌芽であることに配慮し」と慎重な言い回しです。「生命の萌芽」とは生命とも取れるし、生命ではないとも取れる。これをクリヤーしないと、ヒト胚からES細胞を取り出すときの「胚の破壊」を「殺人」と指摘する反対論者を説得することができません。

 日本は欧米と違って宗教的な基盤が薄いので、生命倫理に関する議論で世界をリードできるかも知れません。キリスト教の世界は良く存じませんが、神を創造主と位置付ける宗教感では「神への冒涜」という意見を抑えるのは難しいのではないか。その点、日本は死後の世界へのこだわりはあっても、命の誕生には割りと淡白な国民性ですから、宗教を抜きにした冷静な議論をリードできるかも知れないと思っています。

 Kayさん、time.comのご紹介有難うございました。英語が余り得意じゃないもんで、読んでみましたが、良く判りませんでした。(^^; 差し出がましいようですが、日本語の情報をご紹介させて頂きます。(案山子)

 ヒト胚がヒトか否か・・・生命の出発点であることは間違いないですから難しい問題ですね。はっきりいって私には分かりません。世論の流れで変わってしまいます。
ヒトとはみなさない・・・雨上がりに出来た水溜りのようなもの?
消えていくけれど 地下水にはなる。
ヒトである・・・大きな川の流れにつながる小さな、小さな水源?
・・・・こういった感じでしょうか。

 しかしながら、今回のJones Instituteでの研究目的のためのES細胞作成にはやはり複雑な思いがします。 Instituteでは12人の女性と2人の男性を選び、卵子提供者には各1,500ドルを精子提供者には各50ドルを支払っています。

 12人の女性には排卵を促すようホルモン注射をしています。
倫理的な問題はクリアーしているとして高い評価をする人もいますが、やはり、戸惑いとともに反対意見も多いです。

 卵子、精子提供者には充分な配慮がなされてはいるが、ヒト胚に関しては全く配慮がなされていないという意見や、不妊治療で不用になり、冷凍保存された胚を使うにとどめるべきだという意見。アメリカ小児科学会からはES細胞の研究は支持するものの、不妊治療の過程で不用になった胚を使うべきだとの表明が出ています。

 ブッシュ大統領は今週月曜日に、ローマ法王ヨハネパウロ2世に会うとか。
パーキンソン病を患う法王を目の当たりにして、大統領は何を思うでしょう。
法王のほうから再生医療にかかわる発言が、何かしらあるのではないのでしょうか。
興味深いところです。(k)

 法王がパーキンソン病と再生医療に言及するとしたら、そのこともさることながら、キリスト者の方々の反応の方も興味深く思います。
ところでキリスト者にとって法王は、どのような位置づけにあるのでしょう。現代人のキリストに最も忠実な僕?(わからん????)(s)

 参考までに、生命倫理に関する国の動向をまとめました。出典は総合科学技術会議のもとに設置されている生命倫理専門調査会の資料です。

●これまでの動向
1997年 9月 科学技術会議に生命倫理委員会設置
1998年 1月 生命倫理委員会のもとにクローン小委員会設置
1999年12月 「クローン技術によるヒト個体の産生等について」
1999年 1月 生命倫理委員会のもとにヒト胚研究小委員会設置
2000年 3月 「ヒト胚性幹細胞を中心としたヒト胚研究について」
2000年11月 国会審議を経て「クローン技術規制法」成立
2001年 1月 内閣府の総合技術会議に生命倫理専門調査会設置
2001年 4月 文部科学大臣諮問「ヒトES細胞の樹立及び使用に関する指針について」
2001年 6月 クローン規制法施行(クローン胚の母体への移植禁止)

●これからの動向 .
1) 「ヒトES細胞の樹立及び使用に関する指針」への答申→できるだけ早い時期に
2) 「特定胚の取り扱いに関する指針」(文部科学省諮問予定)への答申→2001年11月までに
3) ヒト受精胚の取り扱いのあり方→2003年秋を目途に結論
  1)については、総合科学技術会議が文部科学大臣から諮問を受けた形になっており、早い時期の答申が期待されます。ただし、これは先行する医療技術に対する当面の対応策でして、本来先にあるべき3)の議論が後回しになっています。いつの世も、法律や指針が後追いする残念な姿ですね。
ちなみに生命倫理専門調査会のメンバーはこちら↓です。(PDF形式)
http://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/life/haihu01/siryo3.pdf

 (案山子)

 ヴァージニア州のJones Instituteでは始めから研究用のES細胞を作る目的のため、有償で提供された卵子、精子からES細胞を作り出したとの報道は日本でもありましたね。
4段階の倫理審査をクリアしていると書いてありました。ただしその審査基準内容は紹介されていません。
いずれにしてもブッシュさんの判断がどう出ようと、ES細胞を使っての研究は行われるでしょう。クローン人間は遠い先の話に過ぎないでしょうが、すでに身体のパーツづくりは始まっていると思います。
最早後戻りしないのなら、自分の体内から取り出したES細胞を使って神経細胞を作り出すことが可能であれば、研究して貰いたいという気持にはなります。(s)

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幹細胞移植について


  今日、神経内科を受診したので、その時に主治医に幹細胞移植のことについて聞いてきました。あくまでも私の主治医の意見として、参考にして下さい。(主治医は大学病院の講師です)
? 先日新聞でマウスのES細胞から、ドーパミン分泌細胞を作製することに成功したとの記事がのっていたが、今の時点ではもうすでにサルとまではいかなくてもマウスよりもっと大きい動物での実験がかなり進んでいるはずである。
? ES細胞に関する研究の進歩は非常に早い速度で進んでおり、数年以内にヒトでの治験も可能になるだろう。
? 日本での移植がいつ頃できるようになるかは、今のところまだわからないが、数年後には外国へ行って、幹細胞移植を受けるということが可能になるはずである。
? 細胞移植の際に問題となるのは、倫理上の問題と製薬会社などがパテントを握ってしまった場合の問題である。
? 倫理上の問題に関しては、アメリカ、ヨーロッパ、日本などではこれをクリアするのに時間がかかるかもしれない。その場合には、メキシコ、南アフリカなど倫理上の問題をあまり厳しく追及しないような国で移植が開始される可能性もある。
? 幹細胞の移植方法としては、脳実質内への移植よりも脳室内移植のほうが安全と思われる。脳実質内への移植の場合は、脳定位手術と同じような手技が必要となり、リスクも大きくなる。脳室内に幹細胞を入れると幹細胞は脳膜下で増殖することになり、その場合でもドーパミン性神経細胞は十分に機能を発揮することができると思われる。
? 幹細胞移植の副作用についてははっきりとは言えない。ただ、幹細胞はいろいろな細胞に分化する可能性をもつ細胞であるが、移植された周囲の環境に合った細胞だけがその領域で増殖するので、他の機能をもった細胞がどうなるかということは、それほど気にしなくてもよい。
? 移植された細胞が生着して何年間機能するかということについては10年くらいの経過観察が必要と思われるが、胎児の副腎移植、神経節移植などの経過から考えると3−5年は大丈夫ではないか。もし3−5年経って移植した幹細胞の機能がなくなったとしても再移植が可能である。この点が脳定位手術と大きく異なるところである。
? 移植のテクニックについては、脳深部刺激術や脳定位手術を現在おこなっている脳外科医の協力があれば、おおきな問題はないだろう。
 主治医のこのような説明を聞いてうれしくなって帰ってきました。 私たちの生きているうちにというのもまんざら夢でもなさそうです。
(ハ)
  (よ)
 英国でもどんどん研究が進んでいて、問題は倫理上のことと、パテントのことだそうです。前にも掲示板に書きましたが、カーディフ大学研究グループは会社を作ってパテント取得を目指しているようです。
(と)
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遺伝子治療

  12月9日の日経新聞に、「パーキンソン病の遺伝子治療にメド」との見出しで、自治医大神経内科などによる共同研究グループがドーパミン合成に必要な3種類の酵素を作り出す遺伝子をアデノ随伴ウイルス(AAV)に組み込んでパーキンソン病にしたラットの脳に送り込み、その後1年半の間パーキンソン病の症状の回復が持続、さらにパーキンソン病にしたカニクイザルの脳に同様の処置をしたところ、手の運動障害が改善した」との記事が載っていました。
この記事に関連して、雑誌「細胞工学」18巻6号1999年に載っている自治医大遺伝子治療研究部 小澤敬也先生の論文を参考にもうちょっと詳しくこの遺伝子治療についてまとめてみました。
最近のP病に対する新しい治療法のひとつとして幹細胞移植などの移植治療が注目を浴びているが倫理的な問題は避けては通れない点がある。そこで将来的により大きな可能性をもった治療戦略として遺伝子治療の応用が注目されている。治療用遺伝子としては、対症療法的アプローチとしてドーパミン合成酵素遺伝子を利用するやり方と、P病そのものの進行をくい止める対策としてニューロン保護作用を持つ神経栄養因子の遺伝子を用いる方法の2種類が研究されている。
今回の報告は前者のものである。遺伝子治療には遺伝子のほかにその遺伝子の運び屋としてベクターが必要である。ベクターにはウイルスベクターと非ウイルスベクターが開発されているが、それぞれ特徴があり、目的に応じて使い分けられている。
現時点で神経系の遺伝子治療に最も適したベクターはAAVベクターだと思われる。このベクターは安全性が非常に高く、また比較的長期の遺伝子発現を期待できるなどの特徴があるのでニューロンや筋細胞を標的とした遺伝子治療に特に適していると思われる。欠点はベクターを作製すること自体が難しく、特に臨床レベルでのベクターの大量作製システムの確立が臨床的応用を可能にする上で今後の課題となっている。
しかし、AAVは重複感染が可能なため、複数の遺伝子を別々のベクターを用いて同一の標的細胞に導入することができる。今回はドーパミンを作るのに必要な3種類の酵素を作る遺伝子がもちいられたわけである。
ドーパミン生合成経路は、L−チロシン--->L−ドーパ--->ドーパミンという経路で行われる。L−チロシンからL−ドーパを合成するときに働くのがチロシン水酸化酵素(TH)、L−ドーパをドーパミンに変換するときに働くのが芳香族アミノ酸脱炭酸酵素(AADC)である。
今回はこの2つの酵素の他に、THの補酵素としてはたらく物質の合成経路に関わる酵素であるGTPシクロヒドロラーゼ(GCH)を追加した3つの酵素の遺伝子が用いられたものと思われる。
今回の遺伝子治療法はドーパミンを産生させる方法であって、ドーパミン系ニューロンの変性を阻止するものではないので、P病自体の進行をくい止めることはできない。
最近、ニューロン保護作用を持つ神経栄養因子であるGDNFやBDNFなどが注目されている。そこでこれらの神経栄養因子(特にGDNF)の遺伝子をP病の遺伝子治療に応用する動きも活発になってきている。このようなアプローチはP病の進行を遅らせる効果をもつものと考えられ、今後の展開が期待される。
数多くの神経変性疾患のなかでもP病は遺伝子治療に適している代表的疾患と見なされており、ラットでの実験からさらに進んでサルを用いた前臨床試験も進んでいると今回の報告にもあることから、P病治療の今後はさらに明るいものになってきたといえる。
(よ)

 これに関連して,1月7日付朝日新聞第1面に,「細胞再生薬臨床応用へ」と言う記事が載っていました。内容は次のとおりです。
「細胞や臓器の再生物質として注目される肝細胞増殖因子(HGF)を使った治療が今春にも始まる。肝臓は7割切除されてももとに戻る。HGFは肝臓の再生物質として、1984年に発見された。
その後の研究で、肝臓に限らず、ほとんどの臓器細胞が壊死するのを防ぎ、修復、再生させることが分かってきた。動物に病気を作ってHGFを注射すると、急性肝炎や急性腎炎などで、瀕死の細胞が生き返るなどの劇的な変化が起きた。筋ジストロフィー症や、パーキンソン病などの難病も、進行が止まったり、症状が改善したりした。動物実験では、がん以外のほとんどの病気に有効だ。」
これは、神経栄養因子とも少し違う遺伝子治療のようですね。色々な面からのアプローチがなされているようで、こんな報道に接するたびに、希望をかき立てられます。希望を感じるときには、PDの症状はぐっと軽くなります(私の場合はですが)。今年も明るく生きていきたいです。
(は)

 病歴が長くなると、対症療法とともに、限りなく根本的な治療に近い研究に期待してしまいますね。それにしても私たちがこういった恩恵に与れるのはいつ頃になるのでしょう。確かにこの数年の進歩はめざましいものだとは思います。
1995年にNatureでみたGDNFの研究は皆、ラットだけのものだった。それから、ラットからサルを使った研究へ。1997年のナショナル・パーキンソン財団のレポートには、GDNFはサルでの研究で成果を出しているものの、まだまだ限られた動物での実験であり、さらに、欠点として投与の方法が手術で大脳の脳室に直接注入しなければならないことが挙げられる。
経口投与が可能な薬の研究も行われているものの、いまだかなり遅れている。・・・と記されていました。今年に入ってから、経口投与が可能になったギルフォード社とアムゲンのGPIや同じく神経細胞の再生を可能にするGM1の発表。
GPIについても、アメリカのFDAで認可が受けられるような安全で効果的な薬にできるかどうかの保証は無いとのコメントがあるものの、なんかとても期待が持てそうな気がします。
PLWP org. (People Living with Parkinson's)のサイトで、Majoさんという人の投稿があります。フィラデルフィア、トマス・ジェファソン大学の二重盲検法の治験でGM1を受けていて効果があると言っています。治験の性格上詳しい事はいえないが、すでにこういった薬が存在していてテストされている事を知ってほしい。
治験に参加したら? 失う物は何も無いんじゃない? フィリー(フィラデルフィア)でお会いしましょう!! ・・・・なんて呼びかけていますよ。 http://www.plwp.org/ でEntrance to PLWP から、PLWP News from the Front Linesに進むと出てきます。参考まで。

(k)

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ヒトES細胞の作製申請

 ES細胞を作製する研究計画が、京都大再生医科学研究所の「ヒト幹細胞に関する倫理委員会」に申請され審議が始まった。米国の研究機関から提供された人間のES細胞を使う研究計画は既に申請があるが、作製計画は国内で初めて。倫理委員会で計画が承認されれば、文部科学大臣の確認を経て、受精卵の提供施設に協力を依頼。早ければ来年はじめにも研究をスタートさせる。作ったES細胞は国内の研究機関に無償で配布されることになる(読売2001.6.14)。(よ)

 同じニュースですが、少し詳しいようなのでご紹介します。ES細胞は再生医療の柱として大きな期待を集めていますが、生命倫理の問題も避けて通れない課題であり、手放しでは喜べません。ただ、米国を中心としたバイオビジネスが先端医療分野を牛耳るのではないかという不安のあるなかで、ES細胞が国産化され、しかも無償で研究に提供されることは素直に喜びたいと思います。

 京都大学の研究チームは、ヒト胚性幹細胞を作る研究計画の審査を学内倫理委員会に申請したと発表。研究で先行する米国に対抗し国産化を目指す。

 研究を計画しているのは京大再生医科学研究所の中辻憲夫教授ら。不妊治療を受けた夫婦から不要になった体外受精卵をインフォームド・コンセントの上、提供をうけ、万能細胞を分離・培養して作る。作製した細胞は国内の研究機関に無償で分配する。「ヒト幹細胞に関する倫理委員会」は審査入りを決めた。万能細胞研究については、国の総合技術会議(議長小泉純一郎総理)が夏までに指針を作る予定で、倫理委はその決定を待って実質審議を始め、結論を出す。倫理委で承認された場合、国の委員会で承認を受ける必要がある。承認手続きと作製作業が順調に進めば、来年前半にも国内初の万能細胞が研究に利用できるようになる見通し。(日経2001.6.14)

 ES細胞の利用については批判も多く、先日の文部科学省の公募意見には次のような意見が寄せられています。具体的な反対意見を再認識した次第です。

●ES細胞利用反対意見
?なぜES細胞研究が必要なのか、なぜ組織幹細胞ではいけないのかなどが明確に議論されないまま、研究推進が前提となっている。
?さまざまな組織幹細胞が発見されており、ヒトES細胞の利用を急ぐより、これらの細胞の利用を検討する方が倫理的・実際的に優先される。
?保険診療扱いでもない、高額かつ大変な不妊治療の結果得られる受精卵を不要物のように解釈し、安易に研究に利用しようとする動きに嫌悪感を感じる。
?命の始まりをいつだと考え、どう扱うかは話し合いで決められるようなものではない。意図的に他の命を土台とした治療があることを残念に思う。
?ヒト胚を保有している人は単に胚の宿主に過ぎず、インフォームド・コンセントなどの倫理的約束を胚に代わって行なうことはおかしい。
?人間の胚について国の規範を設けずに、ES細胞研究に限って国が公認するのは、先進国では日本だけである。(案山子)

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Mr. Holman からのメッセージ

Mr.Holman より
  「公開おめでとうございます。私の記事が日本語に翻訳されているのを見て非常に嬉しく思いました。皆さんによろしくお伝え下さい」 とのメールが入りました。(い)


ホールマンさんに御礼のメールを出しましたら「メールと楽しい写真を有難う。私の記事で勇気付ける事が出来て嬉しい。」とのお返事をいただきました。5月半ばの、グルノーブルでの微調整が順調に行くよう祈りたいですね。(K)


Holman様わたしは、日本人でパーキンソン病と共に生活を始めたばかりの58歳の男性です。あなたにお寄せいただきましたフィナンシャルタイムスの邦訳記事を拝読し、同じ世代のひとりとして、深く感銘を覚え、お礼と一言感想を申し上げたくお便りを致します。

わたしは55歳での罹患で、3年目の現在も、現状は左手の振戦が激しいものの、その他の症状は便秘と耳鳴りくらいのものでしかありません。15年目を迎えられ手術の決心をされた当時のあなたの症状やその心境は、私など及びもつかない思いでいらしたこととぞんじます。

しかし、記録を拝読し「生命の共感」とも言える感銘受けました。それは、手術に臨み、第3の旅立ち「人生を変える新しい旅」とされたところです。

そして手術後の安静指示を無視してお母様に会いに外出しなくてはいられなかったところに、自分自身の心境と重ねて受け止めました。「パーキンソン病です」と告げられたとき、私は「人生の締めくくりをどうつけるのか考えなさい」という神の声と受け止めました。「明日がある」と物事を先送りする人生を続けていた私は、「出来ることは今、手をつける」「今日出来ないことは明日もやらない」という考え方に変えました。

診察をした医師には、「明るいパーキンソン病患者になりますので、よろしく。」と握手を求めました。あっけにとられた顔をしていましたけれど、つられて手を伸ばしてくれました。

そして「世の中には自分の力ではどうしようもないことがある」「どうしようもないことは、成るようにしか成らない。」と観念し、パーキンソン病という病に気は煩わせないことにしました。自らの病に気を煩わせる時間を、パーキンソン病や神経難病の完治に向けて自分に出来ることを、今しておきたいと思いました。

そこで出あったのが今回邦訳を掲載いただいたホームページでした。今、このホームページは有志で協働運営管理をしています。今後とも患者、家族、医療担当者、薬品関係者、介護福祉関係者が、共に集い、より良い医療と生活方法等の得られる情報交流広場としていきたいと思います。

そしてなによりも、いつ誰が罹患することになるかも知れないこの難病への人々の理解を得るために、発信し続けていきたいと思います。ご理解を得まして、記事の掲載を御承諾いただけましたことへの御礼を申し上げます。ありがとうございました。(s)
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再生医療の最先端

再生医療
病気やけがで傷ついた臓器を再生臓器(培養細胞)に交換する「再生医療」は、次世代医療として注目され、期待も大きい。

京都大学再生医科学研究所は、笹井芳樹教授が協和発酵と共同で、マウスの万能細胞(ES細胞)から脳の特定の神経細胞を効率よく作り出すことに成功し、神経伝達物質(ドーパミン)を出す神経細胞を、比較的簡単に作る技術を確立した。この技術は、パーキンソン病の根本治療となる可能性がある。欧米では人間を対象とした臨床試験が数年以内に始まる見通しもある。

再生医療のもとになるのがES細胞だ。これは、受精卵が分裂を重ね身体のもとになる細胞塊に成長した頃、一部を採取して培養させるもの。胚性(embryonic )幹(stem)細胞の頭文字からES細胞と呼ばれている。これを特定の胚に混ぜ培養すると、それぞれ特定の筋肉や内臓などの組織に成長する。

マウスや牛では、ES細胞の組織を持つ融合個体(キメラ)が誕生している。米国では、人のES細胞の培養にも成功している。

京大では、マウスのES細胞から血管を作り出している。京大再生研と田辺製薬は、共同でサルのES細胞を作ることに成功した。人間と体の仕組みがよく似たサルのES細胞を利用できるようになると、新薬開発などにも役立つとされ、田辺製薬は、今回の成果を新薬開発や再生医療ビジネスにつなげていく考えだ。

遺伝子治療

大阪大学では、血管を新しく作る働きのある肝細胞増殖因子(HGF)遺伝子を患者の体内に導入し、足の血管が詰まる閉塞性動脈硬化症や心臓血管の病気治療を始めている。

理化学研究所は、「発生・再生科学総合研究センター」を神戸市に設置し、2002年から再生医療の基礎・応用両面の研究を進める予定。

神戸市では「先端医療センター」を第3セクター方式で、再生医療の臨床応用を進める計画もある。

さらに、独立行政法人総合工業技術研究所が、尼崎市に建設するのは「ティッシュエンジニアリングセンター」で、ここでは皮膚や血管など組織ごとに増殖、培養する技術研究を進める。加えて、厚生労働省が大阪に厚生科学基盤技術開発研究所(仮称)を設け、再生医療、ゲノム(全遺伝情報)等、次世代医療の基礎技術開発に取り組む計画もある。
2002年には、世界的にも類例を見ない再生医療の大規模な研究拠点が関西に誕生することになる。(日経2000.11.16参照)

【ヒトゲノム解読までの流れ】

1985年 ・米エネルギー省がヒトゲノム計画構想を発表
1990年 ・米国立衛生研究所(NIH)がヒトゲノムセンター開設
ヒトゲノム計画が本格スタート
1995年 ・インフルエンザ菌ゲノム解読
1997年 ・酵母ゲノム解読
・かずさDNA研究所(日本)が藍藻ゲノム解読
1998年 ・米セレーラ・ジェノミクスがヒトゲノム解読計画を発表
・国際ヒトゲノムが計画前倒し発表
・日本中心に国際イネゲノム計画がスタート
1999年 ・日米英の共同研究チーム、22番染色体の全配列を解読
2000年6月 ・国際ヒトゲノム計画
セレーラが共にヒトゲノム解読ほぼ終了を発表

 私もヒトゲノム情報には関心を払っています。ひとつ問題なのですが、ヒトゲノム情報の解読は、クローン人間の誕生と結び付いて捉えられますね。パーキンソン病は遺伝子細胞の欠損によりドーパミン生成システムが破壊されることにより起きていると思われています。ES細胞を脳幹付近に埋め込み、ドーパミン生成に関わる神経細胞を殖やす治療法も出来ているといわれます。

 未だ根本的な治療法には至っていないものの、今日のヒトゲノム情報解読の推移を見ていると、パーキンソン病の完治技術が完成したときには、他の方面への遺伝子操作も許容されると思うのです。その行き着く先はクローン人間誕生であり、再生医療によるパーキンソン病の完治は、その過程に置かれていると思うのです。

 我が身ながら、そのとき私は治療を受ける気持ちになれるだろうか、が私自身の問題です。(s)

 ご指摘の通り、ES細胞を用いた治療は生命の根源である「胚」に手をつけることになるので、生命倫理に関わるようですね。

 ES細胞は未分化のまま分裂を繰り返します。これに何らかの刺激を与えると分化し始め、臓器を作る幹細胞になり、最終的には臓器を形成します。カリフォルニア州の「ジュロン社」は、ヒトES細胞の独占的な特許を取得し、世界中から注目を浴びている企業です。

 ジュロン社は、連邦政府がヒトES細胞の研究に予算措置しない中、この研究の権威、ウィスコンシン大のトムソン教授、ジョンホプキンス大のギアハルト教授ら3人に研究資金を提供し、トムソン教授がヒトES細胞の発見、ギアハルト教授も同様の細胞を相次いで発見するなど、一企業でありながら研究開発に貢献してきました。

 ヒトES細胞を手に入れるには、人の命の発生段階にある胚に手を下すことになります。人間は神になりかわってもよいのか、との批判もあります。何を禁じ、何を推進するのか、それが問題です。世界の情勢を見ながら、日本もヒトES細胞研究のガイドラインを発表したところです。(案山子)

 たいへん重要な内容の記事ですね。私が寝ている間も、ぼーっとテレビを見ている間も、科学者の方々は私たちの症状改善のために、研究をされているのだなあと感心しています。遺伝子治療の方も、ES細胞に負けないほど期待できる中味ですね。英国の方もちょっとリサーチしてみます。ところでその治療というのは、やはり手術なのでしょうか。(と)

 パーキンソン病の遺伝子治療を行うときは、線条体に治療用遺伝子(今回の自治医大の場合は3種類の酵素)を含むアデノ随伴ウィルス(AAV)ベクターを、定位脳手術の方法を用いて注入します。 (よ)

  まだ実験段階で治療法の確立もこれからだと思いますが、「再生医療とは、人工的に培養して作った細胞や組織、生きた細胞を組み込んだ医療機器(バイオデバイス)などを体内に移植し、傷ついた臓器や組織を再生し、回復させる医療」といわれています。(日経2000.10.26)(案山子)

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医者との関係

検査入院を避けたのは私の方です。 先生は患者側の意見をお聞きになる方だと思います。
「薬を飲んでいて途中で身体の変調があったり、体調に変化がでたようなときは、何時でも連絡してください。」と最初の診察時におっしゃってました。途中で血液や尿の検査をしたことがありますが、次の診察時にその結果を説明受けてなかったことに帰り道に思い出し、電話で聞いたこともあります。

相当毎日の診察がハードなのでしょう。目立った症状の変化の見られない患者には、本人からの申告がなければ、診察も顔色を見て終わりになるでしょうね。今度の診察日には、多少症状の進んできていることを話すつもりです。(s)


病院を変えるとか。二股かけるとか。こちらにもセカンドオピニオンというのもあり、正式にもう一人の医者に見解を聞くというのはあります。(と)


お医者さんの名前を出す事は私にとってはちょっと難しい問題です。今までこの掲示板に書き込みをされた方たちの中だけでしたら信頼して大丈夫だとは思いますが、掲示板という不特定多数の人が閲覧するという前提があると扱い方をどうしていいものやら自分の中で整理がつきません。

Medtronicという医療機器メーカーがHPで Activa Tremor Control TherapyとしてDBSを紹介しているサイトが有ります。この手術を受けられる病院と医師の紹介リストもあわせて掲載しています。米国、ヨーロッパがほとんどで、アジアでは香港と シンガポールだけです。

http://medtronic.com/neuro/tremor/patients.html
  私が知らないだけで日本にも同じようなサイトは有るのでしょうか?(k)


お医者さんとの関係はとても難しいですね。手術に対して積極的な先生もいらっしゃれば否定的な先生もいらっしゃる。薬に対してもどんどん増やしていこうという先生もいれば、なるべく控えていこうという先生もいる。信頼できる先生に巡り会えばその先生の治療法を理解して指示どおりに薬を飲んでいけばいいのでしょうけれど。

同じ治療法で同じように信頼できる先生でも、人間誰しも相性というものが有るから馬の合うというか話しやすい先生のほうがいいですね。パーキンソン病は長いこと付き合っていかなければならない病気だから。人は親を選ぶ事はできないけれど患者は医者を選ぶ事はできます。自分でどうしても納得できない時は、医師を代える決断も必要かもしれませんね。(k)

、初診料を払いなおせばお医者さんを変えることができるので、その点いいですよね。こちら(英国)では政府の病院では診察代が完全に無料な代わり、お医者さんを選べません。つまり、引っ越してその行政区から出ない限り、病院を変わることができないのです。神経内科医も指定されます。けっこう辛いものがあります。相性が良くないと特に。前に受付の人に別の先生に会えないかとやんわり聞いたら、「ダイヒンシュク、ヒジョウシキ」という顔をされました。

そして病院のことも。日本に昨年帰って、順天堂大学に行ったとき、待ち時間の長いのに驚きました。みんな予約で来ているのに。お医者さんが足りないのか、病院が少ないのか、病気の人が多すぎるのか、座席も開いてない状態で。いつ呼ばれるかと思うと、トイレにも行けず。仮に立っていて、トイレに行きたくて、お腹が空いてきて、そこでクスリが切れたら、どうすりゃいいのでしょうか。

Y病院に行っていたときも、待って待って、お医者さんと会えたのは5分くらい。いっそのこと、email診察にしてくれたほうがお医者さんもこちらも楽なんではないかと思います。

英国では、パーキンソン病協会がパーキンソン病専門の看護婦の養成に力をいれています。看護婦と言っても、お医者さん並みの知識を持ち、プロフェッショナルとしてパーキンソン病患者さんのクスリの相談などを受けています。でもまだまだパ病専門の看護婦さんの数は足りないそうです。お医者さんはあまりにも忙しいし、患者は病気のことをよく知っている有名なお医者さんに診てもらいたいし。だから患者も勉強しなければいけないのでしょうね。(と)

検査ばかりでどんどん悪化するので転院した方が「今度の先生は、検査でうんざりしているなら、ゆっくり経過を見ましょう。気持ちが変わったらいつでも検査入院の手続きをしてください、とおっしゃって、検査検査の前の病院とは全く違う」と喜んで話してくださったことがあります。

「本当の事を知りたい」と思っても検査は嫌なものです。そう心得ている先生もおられるし、患者自身が疑問を感じていないときに、医師は前の主治医の非難になるような踏み込み方をしないようですから、患者本人が 問うことで対応が変わる可能性もあると思いますが・・・。そう言ったら、おこるような先生ですか?。(い)
やはり上にたつ先生方が意欲的に取り組むか否かによって随分違ってきてしまうものなのですね。そうでない先生にも文句は言えませんが。良心的な先生はどの先生も結構神経すり減らして診察してらっしゃるのだと思います。先生も人間ですから。(K)
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外科的治療について


以前にDBSの手術をした米国人男性にメールを送った事があるのですが、返事には信じられないほど、改善された様子が書かれていました。この人は本当にラッキーな 人なのでしょうか? 最後には仮面のような顔だった私にも笑顔が戻りましたと記されていました。そんなに改善される事もあるのでしょうか。(k)


主人の内科医も神経内科医も手術に対しては否定的です。以前、内科の先生の知り合いで、アメリカ人の医師本人が視床手術を受けて良くなっ たとのレポートをNew England Journal of Medicineに載せていました。興味があればとコピーをくださったことがあるのだけれども、内科の先生は「私は絶対、手術は勧めませんがね・・・」と言っておられました。結局、主人も私もとても慎重な先生を選んでいるのだと思う。(k)
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脳の病気予防に環境因子研究を

 黒田洋一郎・東京都神経科学総合研究所参事研究員は「痴ほう予防に環境因子研究を」と主張する中で、パーキンソン病について次のように言及しています(朝日010717「科学を読む」参照)。

 アルツハイマー病やパーキンソン病などの予防法研究は遅れており、確かな情報が少ない。
 殺虫成分ロテノンがパーキンソン病に似た変化を脳に起こすとの研究発表があってから、欧米では農薬使用停止が議論されている。より毒性の強いパラコートを含む除草剤等の農薬を多用している日本でも注意すべきだろう。

 一方、コーヒーを多く飲む人ほど、パーキンソン病になりにくいとの疫学調査報告がある。
 病気予防を目的とした環境因子の研究を重点的に行い、予防法を開発することは、人々の健康を守るためにも、国家財政の面からもますます必要となるだろう。

 患者・家族ならではの視点による疫学調査が行われるのも有効であろうと思います。この「癒しサイト」の場を利用して。(w)

 私も興味を持って読みました。
 アメリカでは南北ダコタ州、ネブラスカ、ミネソタ、アイオワ州などの中北部の農業地帯にP病の発生率がかなり高いようです。これはP病にややかかりやすい北欧系の人口構成比率が高い事や、高齢者が多いなどの理由とともに、やはり農業地帯ですので農薬の影響が指摘されています。

 The Parkinson's Instituteはこの春、アイオワ州に調査員を送り込んで、P病患者とそうでない人を比較するため調査を開始しています。調査は作物に撒いたり、過去に家の周辺で使った農薬を聞き取りすると共に家の周りの土壌を採取し、病気に関係するバクテリアの有無も調べるようです。

 しかしながら、80歳位の患者に、昔どんな農薬を使ったかを聞き取るのは大変なようですね。
 この調査はアイオワで350人の生活と健康状態を調べ、一部ノースカロライナ州でも少人数調査するとのこと。費用は300万ドルあまり、調査時間も5年ないしはそれ以上かかる大変な作業です。

 アイオワ州立大学の研究者は、トウモロコシの栽培農家が使っていたDieldrinという農薬に注目しています。Dieldrinは1970年に使用禁止になっていますが、これが原因しているという見方もあり、Dieldrinが実際にドーパミンを作る機能を阻害するかどうか解明したいといっています。

 その他エモリー大学の研究者は、ロテノンに注目しています。
 詳細はアイオワ州デモインの新聞のこのサイトをご参考にご覧ください。
 http://www.dmregister.com/news/stories/c4788996/13497379.html
 これは今年(2001)1月に出た記事です。(K)

 農薬は原因(環境因子)の一つになっていますね。パーキンソン病はどんどん研究が進んでいるようですね。トラウマ説もあるようですが、NPFのリーバーマン医師は否定していました。
 太陽光線に長くあたらないとパーキンソン病になりやすい。一方、2−7Hz/秒の電磁波を当てるとパーキンソン病の症状が1、2秒で多少改善するという話が、英国のニューサイエンスの雑誌に出ていました。

 直訳すると、この電磁波がメラトニンの分解を助け、これが女性ホルモン ウストロゲンの生産を抑制するとか???
 WHOも電磁波とパーキンソン病の関係を調べているようですが結果は知りません。(と)
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パーキンソン病と便秘

 11月22、29日号のメディカル・トリビューン紙より;
 ハワイで日系米国人男性を対象にした20数年にわたる調査の結果、排便の間隔が長い、つまり便秘の男性は便秘でない男性に比べてパーキンソン病になりやすく、そのリスクは3倍になるとのこと。

 パーキンソン病患者に便秘が見られることはよく知られているが、便秘がパーキンソン病の発症のずっと以前から見られることを指摘したのは今回がはじめて。
 ただし、便秘そのものがパーキンソン病のリスクファクターなのか、あるいはパーキンソン病の診断がはっきりしない初期の患者で便秘があることが診断のひとつの決め手となるほどに重要な症状であるかどうかは明らかではない。

 しかし、早期のパーキンソン病患者やその疑いのある患者、または将来発症するリスクの高い患者にとって便秘の有無はひとつの指標となるという。(よ)

 便秘と言うことからすると、現状は3ないし4日に1度の排便で、かなり程度は重い症状だと自覚しています。
 これは薬をはじめてからのことではありません。
 診断されるはるか4年ほど前から、便秘は始まっていました。それも、徐々に出はなく、4日ほどの宿泊研修で便秘して帰ってから、便秘がちになったように記憶しています。

 それまでに、旅行中は出にくい傾向はあったものの、日常、便秘の経験がなかったこともあり、そのきっかけとなったことを何となく覚えています。

 もっとも便秘の程度は1日でなかったり長くても2日でない日がある程度でした。
 が、パーキンソン治療薬を飲み始めてからは、だんだん程度がひどくなっています。
 いまは、酸化マグネシウム一袋(25mg)を毎食前飲むように処方されています。
(飲み忘れることが多い)

 飲んでいても腹圧を相当かけ、時間もかけてなんとか1日1回、少し排便している状態で、腹の膨満感にはらはだ腹立たしい思いです。(^-^;
わたしが仮定したのは、
1. パーキンソン治療薬の多くは、筋肉の緊張を和らげることを治療目標にしている。
2. 排便は括約筋の緊張による活動だ。
3. 腸内の繊毛活動も一種の筋活動を伴うと思われる。
4. パーキンソン治療薬により和らげられたぶん、排便活動も低下するという仮定が成り立つのではないか。(s)
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女性ホルモンがないとパ病になる?

 海外のMLの情報です。女性ホルモンであるエストロゲンの不足が脳のドーパミン性細胞の衰退死の原因か。=医学専門誌「ニューロサイエンス」12月号米ニューラル移植再生プログラム主任ユージーヌ・レッドモンド・ジュニア・エール大学医学部教授ら研究グループは、サルの体内(?)から女性ホルモンのエストロゲンを全て取り出したところ、ドーパミンを生産するドーパミン性ニューロンの30%以上が失われたことを発見した。

 なぜこのような結果になるかは不明。この結果は、男性のパーキンソン病の発症率が女性より高く、生理が終わった女性の方がパーキンソン病の発症率が高いという二つの事実をそれぞれ裏付けている。研究者らは、「エストロゲンの大量補給により、ドーパミン性細胞の再生が可能になるとも考えられるが、まださらなる研究が必要な段階」としている。私は26歳でもう女ではなかったのだろうか?(と)

 この結果は、男性のパーキンソン病の発症率が女性より高く、生理が終わった女性の方がパーキンソン病の発症率が高いという二つの事実をそれぞれ裏付けている。研究者らは「エストロゲンの大量補給により、ドーパミン性細胞の再生が可能になるとも考えられるがまださらなる研究が必要な段階」としている。

 このことから、閉経後の女性にエストロゲンを投与すればパーキンソン病になるのを防げるのではないかと短絡的に考えてしまいそうですが、いままでの研究の結果だけでエストロゲン療法をするのは時期尚早。さらなる研究が必要と言っているのでご注意を!!!

 私は26歳でもう女ではなかったのだろうか?
 このエストロゲンに関する研究は一般のパーキンソン病の発症要因のひとつの可能性として考えられるということであり、若年性パーキンソンニズムの発症に関してはあてはまらないと思います。(よ)

 女性ホルモンがなくなるとP病になるはずはありません。男性全員がp病になりやすいかと言えば、そうではない。逆に女性の方が多いのですからね。ひとつの可能性として、女性の場合、P病と女性ホルモンとの関連性が有為性をもって認められると言うことなのでしょう。(s)

 私も、PARKINSN(ML)で同じ記事を見つけて、興味深く読んでいたところです。私の場合、更年期にあるので、一時期、ホルモン補充療法をやっていたのですが、少し落ち着いてきたので、今年の8月からやめています。パーキンソン病を悪化させないために、ホルモン補充療法を再開したほうが良いのではないかと真剣に考えます。

 もっともこの記事によれば、ホルモンの脱落後30日経つと、ドーパミン細胞は生き返らないと書いてあったと思います。と言うことはもう遅いと言うことか!情報が多いのは、大変ありがたいことだけど、心配事も増えていくわけだなと考え込んでしまいました。(は)
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