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神経内科医がおこたえします

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2012年12月以後の相談

★過去ログ★2007年11月以降を一部掲載

No.22 03/10/02 山田 /No.25 03/10/03 服部

   
題 名 パーキンソンの疑いで抗コリン剤しか効かない
問 診 50代、男性、病歴5年、会社員 、ヤール1、A型
質 問 5年位前から、右手上腕と右足下肢の筋肉に疲労感がひどく、力を入れると震えます、また早く字が書きにくい、蹴る動作がパッパと出来にくい、右だけ動きが良くない等で何度か病院に通いましたが、パーキンソンの疑いありで2年近くが過ぎています。アマゾロン、メネシットなどのドーパミン系の薬は震え、悪心などの副作用ばかりで症状の完全はありません。アーテンを呑んだときに疲労感は取れませんが、動きは良くなりました。でも震えが起こり服用を止めました。医者も分らないとの事で、現在また医者を代えて検査をしております。MRIなどでも悪い箇所はなく、一部の筋肉の動きが良くない以外はパーキンソンの症状はありません。ドーパミンが足りないのでなく、自律神経失調でアセチルコリンが多くなり、パーキンソンの症状が出ることはあるのでしょうか?
回 答
パーキンソン病の患者さんの一部にアーテンが良く効く人がいるのは事実です。アセチルコリンとドーパミンのバランスが問題であることがパーキンソン病の原因ともいわれています。事実、ドーパミンの副作用に統合失調症のような妄想や幻覚がでます。このようにコリンを低下させる治療も効果があるのです。アーテンを頑張って服用することが望ましいかもしれませんが、最近になりアーテンを長く服用するとアルツハイマー病のようになると報告がありました。勿論、服用している患者さん全員がなるわけではありませんが、アーテンの処方はできるだけ控えるようになっています。決してパニックになる必要はありませんが、頭の片隅に入れておいて下さい。No.25 03/10/03 服部


 No.42 03/10/08 YAMAGUTI/No.50 03/10/15 服部  
題 名 パ病と精神症状について
問 診 30代、男性、病歴5年、会社員、ヤール4
質 問 はじめまして。5年前発症30代の男性です。今年の夏家庭内のいざこざを契機として、
不安、不眠、家族や職場の同僚に対しての不信、栄養不足、抗パ剤の異常な服用(メネシット1回に5錠など)をしてしまい、最後は、5日間寝ずに水とドパだけで動き回ってしまい、幻覚妄想状態が亢進してしまいました。精神科を受診したところ、統合失調症と診断されました。精神科の医師は向精神薬を処方し、4週の入院で幻覚妄想状態は消え、現在退院後、向精神薬なしで2ヶ月経過しましが以前のような状態は全くありません。メネシット服用を4年前に開始して以来、誰かに追い掛けられている気がするなどの精神症状がありましたが、それさえも消失してます。
 そこで質問ですがパーキンソン病と抗パ剤と精神症状の関係について教えていただきたいのですが。つまり、パ病と抗パ剤のさじ加減と精神的な不安定により、強度の幻覚妄想状態となりえるのでしょうか。精神科の医師は再発防止のために向精神薬をのむようにといいますがほとんど移動ができない程歩行障害を増長しますのでできるだけのみたくないのです。
回 答 ●抗パ剤と向精神病薬は、ご指摘のように拮抗します。パーキンソン病の患者さんにとって精神症状は厄介な症状の一つですので、精神症状が出ている時はやはり抗パ剤と一緒に向精神病薬を服用する必要があります。現在、精神症状がでていないのであれば服用の必要はありません。不安により強度の幻覚妄想状態になりますので、心の状態が安定していることが大事です。少しきになることは精神症状や若くして発症していることよりAR-JPの可能性があります。遺伝子検査を受けられることを勧めます。
No.50 03/10/15 服部 
質 問 もう一つ教えてほしいのです。先生のプロフィールの下に続く、<若年性パーキンソン病とはどのような病気なのか?>のなかで、若年性パーキンソン病(以下、AR-JPとする)とありますが、弧発型の若年期に発症したパ病は若年性パーキンソン病とはいわないのでしょうか。

回 答 ●我々が言っている若年性パーキンソン病とは、若くして発症したパーキンソン病の総称です。一応、小生が書く総説ではパーキンソニズムの言葉を使わず若年性パーキンソン病(AR-JP)と記載することが多いです。少し紛らわしいのですが、弧発型でも40歳前後より若くして発症する患者さんは若年性パーキンソン病と呼びます。パーキン遺伝子変異を持つ若年性パーキンソン病患者さんが、若年性パーキンソン病で一番多いことが判っています。今後はこの掲示板ではAR-JPとして区別したいと思います。
No.50 03/10/15 服部 


 No.341 05/02/16 O   文字大  過去ログは最下段から 勝手にリンク
題 名 幻覚・被害妄想は繰り返すのか。どんな対処方がありますか。
問 診 性別-男性 年令-56才 職業‐無職 病歴-7年 ヤール度-V 認定-有 身障者-4級
服 薬 マドパー3錠 FP2錠 カバサール1錠 ペルマックス3錠
病 状  1月末くらいより午後からの服用後の効きがわるくなり、夜8時くらいには床に就かなければ起きていらせない状態。担当医はこれ以上薬は増やせません、手術を考える時期かもしれませんとの事でした。  その後2月5日頃、夢を(恐怖を覚えるような夢を延々と見る)2日続けて経験しその後現実と夢の区別がつかなくなる。FPを1錠減らす。  2月8日、行動が落ち着かず、独り言、幻覚、言葉がはっきりしない、ふらつきが有り、表情はいつもと違っている。  2月9日、車で事故を起こしたが(軽い追突)時間は分らず状況も把握できない状態。その日は夕方から眠る。  2月10日、前日とは違って身体はしんどいが意識ははっきりしている。言葉ははっきりしないが日ごろより明るい感じ。病院にいく(薬の飲み方の指示を受ける)。
質 問  幻覚は時々出ていたが、今回のように自分のしている事が分らないなどの症状は初めてです。担当医は幻覚が出ている間はFP、カバサール、ぺルマックスの順に抜いていくように言われました。またこれ以上薬は増やせないのでDBSを考えるようにと言われました。
 どうしてこの様に急に症状が出るのか、この様なことはまたあるのではないかと不安です。
 またDBSしか方法はないのでしょうか。

 服部先生はマドパーを増量といわれますが、担当医は現実には3錠以上は難しいと言われます。どの様に考え、どのような選択肢があるのでしょうか。

 2月12日現在、FP・カバサールは服用していません。身体のほうは快復していますが、精神的不安、頭(ボーとしている)が不安定です。
回 答  ドパミンアゴニストやFP錠を併用していると幻覚がでてくることがあります。  幻覚が強くなり、悪夢を見るようになったなら眠前にリボトリール0.5mgを一錠服用することを勧めます。  DBSは確かによい治療方法ですが、幻覚が出現している人には勧めません。むしろドーパは増量して経過観察するほうが得策と考えます。3錠以上は無理と考えるのは納得いきません。勿論3錠以上増やすことは運動合併症状の原因になりますが、それを怖がっては何も前に進みません。    小生としてはDBSの合併症状を考慮すればドーパを増量するのが良いと考えます。 服部信孝


 No.378 05/08/27 わんわん  
題 名 精神症状と処方について
問 診 男性・40才・無職・病歴10年・ヤール度W・認定有・身障者2級
服 薬 2時間おきにメネシット100mgビシフロール0.5mg×8/日 男性・40才・無職・病歴10年・ヤール度W・認定有・身障者2級 服 薬 2時間おきにメネシット100mgビシフロール0.5mg×8/日
病 状  メネシット100mgペルマクス250μアーテン2mg×3/日で維持していた所、悪夢を含む被害妄想を中心とした幻覚が発生。地方のため神経内科のアドバイスのもとで精神科医が現在の処方に変更。すると著しいオンオフが発生。オフにはすくみがひどく、時には4時間ほど不動の状態が続くきます。硬直した状態なので仰向けの姿勢で居るしかなく、日常生活のほとんどすべてに介助が必要になってしまいました。
質 問  精神科の医師の処方は正しい選択なのでしょうか。また、入院して薬の調整をしましたが、ジスキネジアが生じた時、ホリズンを用いて以来、すくみがひどくなりました。パーキンソン病にパーキンソン二ズムが加わったのではないかと不安ですが如何でしょうか。
回 答  メネシット100mgペルマクス250μgアーテン2mg×3/日、つまり1日メネシット300mg、ペルマックス750μg、アーテン6mgであったのが、精神症状出現後、メネシット800mg、ビシフロール4mgになってしまったということでしょうか。 他にも精神科から薬剤が処方されているのでしょうか。 もしこれほど薬が増えてしかもADLが悪くなっているとしたら、あまり適切な処方とは思えません。精神症状が出たときに一時的にADLが悪くなることもありますが、急激に出現した精神症状なら、セロクエルなどを適切に使用することで、1ヶ月ぐらいでかなり安定することも多いです。精神症状がある程度おちついたなら、もう一度、神経内科医に薬物を調整してもらったほうがよいのではないでしょうか。  なお、パーキンソン病のパーキンソニズムが合併するということは普通ありません。若年発症の方でかなりひどい精神症状をある時期に出現される方もときにいらっしゃいますが、時間をかけて薬物を調整することで、うまくいくことも多いと思います。是非もう一度神経内科医とよく相談して、薬物調整をしてもらってください。  村田 美穂


 No.391 06/02/27 S   文字大  過去ログは最下段から 勝手にリンク
題 名 妄想や徘徊の症状が出た時の薬の調整について
問 診 男 63歳 会社員 病歴 4年位前? ヤール度? 認定 なし
服 薬 カバサール・朝・1.0mg4錠、ネオドパストン・朝と昼100mg1錠ずつ(血圧のアダラート・朝・20mg1錠、糖尿のベイスン0.3)
病 状 去年の4月頃から、神経内科に通っています。薬は徐々に増えていき、カバサールが10月までは2錠で、11月に3錠、12月に4錠になりました。薬が効いたため、以前のように体が動くようになり、ランニングもできるようになりましたが、目つきや顔つきが急に変わり、怒鳴りだしたり、痴呆のような症状(「何人家族か?」と質問したり)、夜に家の中をうろうろしたりという症状が出ました。 そこで主治医に相談した所、カバサールを3錠にして、グラマリールを25mg、朝・昼・夕と1錠ずつ飲み、これらの症状はおさまったのですが、逆に、電池が切れたように、まったく動けなくなり、会社も休んでいます。
質 問 現在はグラマリールをやめて、薬もカバサールを4錠に戻し、少しずつ動けるようになったのですが、同じように動けるようになるのでしょうか。また、妄想や徘徊のような症状が出た場合、どのようにしたらよいのでしょうか。

薬に対して、不安を感じています。薬との上手な付き合い方も教えていただけたら、幸いです。
回 答 カバサール減量、グラマリール投与で今まで動けていたのが動けなくなったのであれば、薬を戻せばまた動けるようになると思います。ただし、カバサール4mgでまた幻覚がでる可能性はあります。カバサールは半減期が長いので、毎月1錠づつ増やしていくと遅れて降下が強くなり、幻覚などの副作用が出てくることがあります。同じ量で投与していても3ヵ月後ぐらいに効果が1ヶ月後より強いことに気づくことが時々あります。ですので、4mgは多すぎたので、幻覚が出たと考えるほうが分かりやすいと思います。通常63歳でお仕事をしている方がカバサール4mgで幻覚がでることは比較的少なく、やや出やすい方かもしれません。 私は幻覚が出やすい方ではむしろネオドパストンを中心にして、カバサールなどのドパミン受容体刺激薬は付加的に使っています。今回症状が悪化したのは、カバサール減量よりもグラマリール75mg(グラマリールはドパミン受容体遮断薬です)のほうがきいていると思います。幻覚が出たので、緊急避難的に使ったのだと思いますが、今後使わないのですから、カバサール3mgにしたからといって、動けなくなることはないと思います。一度幻覚がでても薬のコントロールをうまくやればその後は全く問題ない方はたくさんいらっしゃいますので、いたずらに薬を恐れないでのんでいただけるといいと思います。主治医には、幻覚が出たヒトはネオドパストンを中心にしたほうがいいとか言う話もきいたが、どうだろうかと相談してみてください。 村田美穂