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神経内科医がおこたえします

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★過去ログ★   2007年11月以降を掲載

2012年12月以後の相談

 

先生のご紹介●  服部信孝先生  村田美穂先生

このコーナーは皆さんにパーキンソン病およびその関連疾患のいろいろな質問をお書きいただき、それについて専門医の先生に答えていただきます。
服部信孝先生と村田美穂先生のお二人が交互にお答えくださいます。

[12] 進行期の精神症状

名前:Y.
年齢:66 歳
性別:女性
職業:
症状:発病時は49歳、診断確定・治療開始時は52歳。現在ヤール3、要介護4。発病時から現在に至るまでふるえは出ていません。P病薬として日量メネシット700mgとコムタン4錠、アゴニストはビ・シフロール4mg(以前は麦角系主体)でゾニサミドも服用。他に活性VD剤、便秘にカマとラキソベロン、排尿障害にエブランチルとバップフォー。数年前より運動合併症が出やすくなってきたため、少量頻回服用(現在一日12回)に切り替えてきました。2,3年前より前傾姿勢が顕著になり、更に一年ほど前からすくみ足がジスキネジアやジストニアとほぼ同じ時間帯(オン時)に出るようになりました。
服薬:
備考:

質問

ビ・シフロールを常用量の上限まで服用しているのに、突発性の睡眠や幻覚はこれまででたことがありませんでした。そのため精神症状を心配したことはなかったのですが、最近になって妄想(主に被害妄想)が出始めました。これに対して処方されたリスペリドン1mgを呑んだところ、数時間も熟睡したあげくに抗P病薬の効果が数日間に渡って減弱してしまいました。

1)妄想に対して抗P病薬と相性がよい非定型抗精神病薬のようなものはありませんでしょうか?
2)また、妄想はP病の症状なのか、それともアゴニストなどの薬の副作用と見るべきなのか、どちらの可能性が高いのでしょうか?

[12]2012年12月19日

回答

村田美穂先生
1)日本ではセロクエルが最もよく使われています。セロクエルは25mg(1錠)程度であれば、ほとんどパーキンソン症状を悪化させることはありません。しかし、妄想の程度により、より多い量が必要であったり、より強い薬が必要になることもあります。

2)パーキンソン病の患者さんも経過が長くなり、黒質だけでなく、大脳皮質にもレビイ小体が多数でてくるようになると、薬をかなり少なくしても妄想が出てしまうこともあります。この場合は疾患が原因と言えます。
 一方、パーキンソン病の薬は基本的はどれもドパミン系を刺激しますので、どの薬も妄想が出現してくる可能性はあります。
 パーキンソン病の経過が長くなって、妄想が出現しやすい状態になれば、今までは大丈夫であった薬でも妄想が出てしまうことはあります。というわけで、疾患だけのせい、薬だけのせいは言いがたい場合がほとんどですが、まずはアゴニストを減量して妄想の改善をはかります。
[13]記入者:N. 投稿日 : 2012年12月19日

[10] 長く続く症状の原因を探しています。

名前:K.
年齢:20 歳
性別:男性
職業:学生
症状:病気なのかわかりませんが、症状が出始めたのは8年ほど前からだったと思います。
最初に、私の悩んでいる症状について簡潔に書くと、足をとっさに動かそうとすると、体の自由が利かなくなるということです。足や手がもつれるようになり、顔の筋肉が緩んで笑っているような症状に陥り、ひどい時は唾液がこぼれる口も閉じられないような状態です。 「とっさに動かす」とは、例えば50m走などで瞬発的に走り出すような時の話です。気持ちの準備をせずに走り出すような時に限らず、深呼吸してスタートを待っているような時でもこの症状が起こります。
記憶を辿って、この症状に関する一番古い記憶は小5の運動会の時です。リレーに出ていたのですが、バトンを受け取って走り出す時に上記のような症状に陥ったのを記憶しています。親など、周りからは「笑いながら走るな」と言われる程度で、幸い、特別奇怪な動きには見えなかったようです。それ以降、走り出そうとするとこの症状がほぼ100%出てしまい、人前で走ることが出来なくなっていました。
両親にも何度か相談し、症状を話して検査を受けたいといっても、「何かの勘違い」「仮病」「そんな大げさなことではないだろう」と医療機関も受診せず、今日まで来ました。特に症状がひどくなるとかはないのですが、ここ最近(1,2年前)くらいから手足の震えも目立つようになりました。貧乏ゆすりとは違う、小刻みな震えで、何かを持ってじっと静止させることが出来ません。
そこで、自分なりにインターネットで検索したところ、「パーキンソン病」という選択肢が挙がりました。医療に関する知識など全くないのであくまで素人判断ですが、該当する項目が多いような気がして、この掲示板で質問させていただくに至りました。私はかなり猫背で、「前傾姿勢になってしまう」という症状にも似てると考えています。

服薬:
備考:

質問

1.上記の症状はどのような病気の可能性が考えられますか?親が言うように、病気でない可能性もあるのでしょうか。
2.私は「パーキンソン病」を選択肢にあげましたが、そんな子供のころから症状が出るものなのでしょうか。
3.親を説得できたとして、どの科にかかればいいのでしょうか。診察の予算はどの程度なのでしょうか。
4.親の理解を得られなかったとき、実際に問診してくださるような医療機関はありますか?(行政サービスのような)

ほとんど小遣いもなく、保険証も自分では持っていないので、悩んでいます。先生方の意見を頂ければ、それをもとに親を説得できるかもしれません。よろしければ回答いただけると幸いです。
 長文、失礼しました。

[10]2012年11月30日

回答

村田美穂先生
1.お手紙の内容は「発作性運動誘発性ジスキネジア」という病気が最も近いです。この病気を一言で言うとまさに「足をとっさに動かそうとすると、体の自由が利かなくなる」というものです。それほど重大な病気ではりませんし、特定の薬で症状はほぼコントロールできてしまうことが多いです。
2.パーキンソン病の中には希ですが小児で発症する場合もありますが、今のあなたの状態はパーキンソン病である可能性は非常に低いです。
3.私にこういわれたといって、ぜひ、神経内科を受診してください。神経内科のなかでも比較的希な病気ではありますが、特徴的な症状なので大きな病院の神経内科であれば、大丈夫だとは思います。
東京近郊の方でしたらぜひ当院においでください。
問診、診察のほか、MRIと脳波ぐらいはすべきと思います。検査は3割負担だと合わせて7000円ぐらいではないかと思います。薬は比較的安価です。
4.診断のためにはやはり病院の神経内科を受診していただく必要があります。
[11]記入者:N. 投稿日 : 2012年11月30日

[8] 身体の傾き

名前:M.
年齢:74 歳
性別:男性
職業:無職
症状: 今年2月にパーキンソン病の診断を受ける。約1年前から腰痛、歩幅狭隘、姿勢前傾、便秘等が徐々に現れる。 かかりつけの内科医が気付いて専門医の診断を受けることになり判明。
専門医の 診察は3ヵ月に一度で服用する薬の指示あり。日常的にはその内科医に診てもらう態勢。 (専門医と連携あり) 別に、脊柱湾曲と脊柱管狭窄症があり、整形外科を受診。
パーキンソン病はまだ介護申請、難病指定を受ける段階には至っていない。
服薬: メネシット 朝、晩 1錠 (2月初めから開始。3ヵ月後に2錠にup. ミラペックス 朝、0.375mgを4錠服用 (8月末に専門医の指示で開始。 徐々に4錠へ。)
備考:運動 朝晩、真向法のストレッチ、 歩行を毎日5,000歩以上。 週に一度、プールで水中歩行(約20分)

質問

1)最近、身体が左へ傾く傾向にあり、歩行中も左へ身体が流れる感じがする。
専門医に相談しても、右へ傾ける努力を、といわれ、内科医も整形外科医も具体的な対処法について言及がない。
2)このままでは不安なので、どういう対応をしたら良いかお教えいただきたい。

[8]2012年11月30日

回答

服部信孝先生
腰曲がりや左への身体の傾斜は薬の副作用の影響が考えられます。
74歳ですのでミラペックスを中止することを勧めます。
またメネシットを増量する事も対策になります。
プールの水中歩行も効果期待出来ますが、まず薬物療法ですのでミラペックスの中止が最初の段階となります。
ミラペックスの中止とメネシットを2錠から3錠へ増量するのが良いと思います。
[9]記入者:N. 投稿日 : 2012年11月30日

[5] パーキンソン病の初期処方について

名前:Y.
年齢:58 歳
性別:男性
職業:会社員
症状:足のもたつき、動作の遅さ、手のふるえ
服薬:ネオドパストン100を半分にし、それを一日2〜3回
備考:

質問

先日総合病院を受診し、問診と心筋シンチグラムなどの検査結果からパーキンソン病でほぼ間違いないと診断されました。
担当の先生からは、現在症状は軽度であること、日常生活に影響が大きく出ているレベルではなさそうだ、とのことで、服薬の判断は本人に任せると言われました。
仕事をする上で動きにくさを感じているので、そこは少し楽になりたいと、服薬を希望し、上記の処方をして頂きました。
なのですが、病気について色々調べておりますと、”初期ではドーパミンアゴニストから始める”というような記述を見つけ、L−ドーパから始まっている父の処方に少し疑問を抱いてしまいました。また、L−ドーパは長期服用すると、持続時間が短くなるとも・・。
処方に関する記事は色々とあって、少々混乱しています。担当の先生は慎重に選んで下さったようですが、今回の処方はどうなのでしょうか?
長い目で見て、大丈夫なのでしょうか?
実際に服薬している本人は、「足が軽くなった」と効果を感じているようです。

[5]2012年11月26日

回答

服部信孝先生
順天堂の服部です。
50歳代ですのでドパミンアゴニストから開始が良いと思います。
またランダムに服用するよりちゃんと1回ないし2回と決めた方が将来的には良いと思います。現在は1日1回の徐放製剤も利用できるようになったのでセカンドオピニオンを利用でして再検討してもらった方が良いと考えます。
[6]記入者:N. 投稿日 : 2012年11月26日

[3] 左手足の震え、左手の動作が鈍い

名前:O.
年齢:44 歳
性別:女性
職業:主婦
症状:左手足の震え、左手の動作が鈍い
服薬:
備考:
病歴
2010年頃から、左足のふるえが気になりだす。(とくに排便時) その後、徐々にあらゆる緊張時に震えるようになる。
2011年夏ごろから、左手の動作がなんとなく鈍くなりだしたことに気付く。左手も、緊張時に震えるようになる。
2012年春、緊張時の左手足の震えが酷くなる。(歯の治療時、美容院、待合室等のあらゆる場面において)
両手でキラキラ運動してみたところ、左手が明らかに動きが鈍くなっていることに気付き、診察を受ける。MRI検査、MIBG心筋シンチグラム、ともに異常なし。でしたが、パーキンソン病の診断を受け、コリン系の薬を勧められる。ただ、薬を飲み始める時期は、本人の意思に任されている。

質問

その後の症状
緊張時の左手足の震えがひどくなる。冷えると左手足が痛み、固まる感じがする。
左手(第3指、第4指)の突き指のをしているような感覚。左手の動きがさらに鈍くなる。
左手足の中に異物が入ってるような感覚。震えによるものなのか解らないが、左手足の筋肉のコリ。
歩行時、左手の振りが小さい、左足が擦りぎみ。左股関節痛。

わたしは、パーキンソン病であるという事をまだ受け入れられません。
しかしながら、震えを治したいとは思っています。そろそ ろ薬を飲み始めた方がいいのでしょうか?
ただ、勧められているコリン系の薬の副作用として、知的機能に影響するとあり、とても抵抗があります。
また、投薬を始めると、ずっと飲み続けなければならず、薬を飲み続けると、だんだん効きが悪くなるということにも、
不安を感じます。震えと動作緩慢に効く薬で、知的機能に影響しない薬はないのでしょうか?

[3]2012年11月11日

回答

服部信孝先生
コリン剤は確かに知的能力に影響を与える事が有りますが、震えには効果があると言われています。
小生ならドパミン作動薬を処方します。治療の時期は早期が良いとされており、納得した上で治療を受ける事を奨めます。
必要あればセカンドオピニオンを受けられる事が良いと思います。
[4]記入者:N. 投稿日 : 2012年11月11日

[1] アルツハイマー型認知症併発

名前:T.
年齢:81 歳
性別:女性
職業:なし
症状:
1)すくみ足。H.23.11月ころから。屋内では、ゆっくりと伝い歩き。補助者が手を添えれば50mくらいゆっくり歩ける。
2)排便が終わっても、便意が再三続く。現在は、デパスを服用して気分転換。
3)歯噛み(口舌ジスキネジア?)がする。ネオドパストン1/2とデパス1錠服用して気分転換。
4)軽い幻覚、妄想が出る。私や娘は知らない人。ほかに誰かいるなど。(実害は無く放置している)

服薬:
ネオドパストンL100 9錠。朝食前30分前1錠、以後2時間おき1錠を基本に。現在8錠服用。
カパサール1.0 3錠、朝夕2回  H23.11月から服用。
ドプス100mg 2錠、朝夕2回  H24.6月から服用、8/19から維持量600mgにする。
シンメトレル50mg 2錠、朝夕2回  H24.7月から服用、8/16から維持量300mgにする。
大建中湯5g 3袋、毎食前 H23.11月から服用。
デパス0.5mg 6錠、緊張時 H22.7月1錠、現在6錠。
抑肝散2.5g 3袋、毎食後 H22.5月から
メマリー20mg 1回 夕食後 H23.9月から
レキソタン2 3回、毎食後 H23.3月から
レキソタン5 1回、寝る前 H23.3月から
レメロン15mg 2錠、寝る前 H22.11月から
アリナミンF25mg 1錠、毎食後 H22.11月から
ビオフェルミン錠 1錠、毎食後 H23.9月から

備考:
病歴
H18.4月 パーキンソン病。H.20.10月 アルツハイマー型認知症ステージ3。 H22.4月緊急入院、5日後退院。
H22.5月 自傷行為を起こし、心療内科を紹介、うつ病。H23.11月 大学病院へ紹介。レビィ小体型認知症。
H24.4月 主治医は、発病以後の経緯から、これ以上の処置は行わない。と宣告。
H24.6月 元の病院へ復院。ドプス、シンメトレルの服用を開始。
ヤール度 W 難病認定 特定疾患認定済

質問

1)病状説明の1),2),3)について、治療方法が有れば、お願いします。
2)村田先生は、「やさしいパーキンソン病の自己管理」の中で、最近、…アリセプトの使用で、
パーキンソン症状を悪化させることなく…改善することが報告されています。と述べておられますが、妻の現況に効果がある、とお考えでしたら、参考資料をお教え願います。

[1]2012年11月10日

回答

村田美穂先生
パーキンソン病と診断されてから2年ですでに高度の認知症を指摘されており、うつ症状を伴うことからも、アルツハイマー病合併というよりはレビイ小体型認知症(DLB)ではないかと思われます。(パーキンソン病と診断される数年前から記銘力低下などのアルツハイマー病症状があったなら、アルツハイマー病にパーキンソン病を合併した可能性はありますが)
80歳を超えてしかも経過6年で2時間おきに8錠もネオドパストンを服用し、認知症、幻覚等があるにもかかわらず、大量のアゴニストやシンメトレルが入っており、このお手紙だけでは実態が理解できかねます。
主治医とよくご相談のうえ、必要ならセカンドオピニオンを受けてみてはいかがでしょうか。

1.高齢者のすくみ足は歩行器等支持があれば改善するものもあります。L-dopa に反応する場合もあります。それらで改善しない場合は、治療はなかなか難しいです。
2.排便にかなりこだわってしまう方はうつを伴うDLBの方に時々見られます。デパスで気分転換でやや良いようでしたら、それを続けられるほうが良いと思います。他の薬剤としては、やはり安定剤または抗うつ薬などになると思います。
3.ジスキネジアもデパスで一部改善するようで、症状のかなりの部分は実際にドパミン不足よりも、不安によるものが多いように思われます。アリセプトはDLBのほうがアルツハイマー病よりも効果が高いといわれています。また、メマリー、レミニール、リバスタッチ(イクセロン)、もいずれもDLBに効果があると報告されています。
[2]記入者:N. 投稿日 : 2012年11月10日

追加質問と回答

追加質問

 先日は、ありがとうございました。介護に追われ、お礼のご挨拶が遅くなりました、お許し願います。
日々、動けなくなる妻を見ておりますと、他に良薬は無いものかと案じております。ご多用中、ご迷惑をおかけしますが、次の2項目について、ご教示願います。なお、妻の病状、服薬状況など、一部変更、加筆しました。
1,村田先生のご発見のゾニサミドは、妻の現況に効果があるでしょうか。
2,アリセプト5mgをH.22/7月まで服用、副作用があるとのことで中止しています。復活した方が良いでしょうか。よろしくお願いします。

回答(村田美穂先生)

ゾニサミドは比較的幻覚が出現しにくく、運動症状は改善しやすいので、試してみる価値はあるとは思います。
必ず効果があるかどうかはなんともいえません。
アリセプトの中止理由が副作用があるからとのことですが、本当に副作用があったなら、アリセプトは使わずにレミニールなど別な薬にするほうが良いと思います。副作用が出るかもしれないからという意味であるのならば、再開してみる価値はあると思います。
パーキンソン病やレビー小体型認知症では疾患の進行により日々動けなくなるということはなく、むしろ、運動が少ないためにいっそう動きが悪くなることのほうが多いです。そういう意味ではしっかりリハビリテ-ションをしたいただくことが有効だと思います。
[7]記入者:N. 投稿日 : 2012年11月30日